昨日はレコーディングでした。

実は、去年も同じ頃に歌を録りました。

でも緊張しすぎて身体が固くなりすぎて、最後には声が出なくなった。

途中で中断せざる終えなかった。

2020年はコロナでライブも全て無くなってしまって、レコーディングに向けてやってきたのに出来なかった。

“私、何で出来ないの。“

本気で歌をやめようか?

そう思った経験だった。

その後数週間は、胃潰瘍になってしまって、胃の痛みでしゃごみこんでしまったり、口の周りもボロボロになった。

その時、支えてくれたのがおじぃだった。

胃が痛くて、しゃがみ込む私の背中をさすってくれた。

「もう、どうしたらいいかわからない!!」

と、おじぃの前で泣きわめいた事もあった。

曲がった指で私の涙を拭ってくれた。

「君のやってくことはもう決まっているだろう?^ ^」

微笑みながら、諭してくれた。

そんなおじぃは、もういない。

自分の足で立たなきゃいけない。

進んでいかなきゃいけない。

正直、昨日のレコーディング当日まで逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

また、同じように声が出なくなったらどうしよう?そう考えると、呼吸が浅くなる。

録ってくれるエンジニアさんは、ソニーの方でハウルの動く城なども手掛けてる方です。

前日の夜、怖くて、いてもたってもいられなくなった。1人で川辺に散歩に行った。

「失敗したっていい。死ぬまで挑戦し続ければいいじゃん。今の自分はどこまで出来るのか?とにかく自分の目で見に行こう。」

そう決めた。

だけど、当日の朝も足が重かった。

向かう道中で、青い蝶々に出逢った🦋。

少しだけ、心が楽になった。

レコーディングが始まって、歌い始めて。

身体は固かった。声帯の位置も感じ切れてない、掴み切れてない。

でも、今年のmesmライブに出演させて戴く中で培ったモノがあった。

“出来る気がする。“

何の根拠も無かったけど、そんな想いがフッとよぎった。

完璧には歌い切れなかった。

どのくらいの仕上がりになるのか?

まだわからない。

販売できるものになるか?

まだわからない。

時間がタイムアップになってしまい、終了。

正直もう少しだけ録り直したかった。

まだあと1時間くらい歌える。

それくらいの体力と喉に余裕があったことが嬉しかった。

いつだって比べるのは、自分自身でありたい。前の自分と今の自分。

少しは、成長出来たかな。

少しは、強くなれたのかな。

録り終えた歌をみんなで聞いた時。

“ありがとう“というメロディを聞くたびに、

おじぃのことを思い出した。

泣いてしまいそうだったけど、堪えた。

家までの帰り道。涙が溢れた。

私の中でおじぃの存在は本当に大きかった。

会えなくなった今、寂しくて仕方ない。

ありがとうを伝えられないことが悔しい。

1人じゃ、ここまで歩いて来れなかった。

こんなセンチメンタルになってる場合じゃないよね。でも、刻み込みたい。

だからこそ、歌を描こ。

歌声に乗せてライブで歌お。

人生は何かを成し遂げるだけのものじゃない。愛する人と分かち合う喜びや嬉しさ、支え合って生きていく素晴らしさって大きいんだろうな。1人の喜びは大したものじゃない。

私は今、真底その素晴らしさを感じたいと思っています。

こんな気持ちになれたのも、おじぃがくれたギフト。

そしてこれから先、愛する人に出逢えたら、私はもう二度と迷わないはず。

皆さんも愛する人がいるなら、心から大切にしてください。目の前の人を。

また書きます♥️✨