80歳音楽家、仙人との時間。
本当に不思議な出逢い。
音楽とは全く関係なく、ある日たまたま行った場所。
そこにいた無口な80歳。

「あの方、音楽家らしいわね。」
と、そばにいた人たちの声が聞こえた。

…そうなんだ。。

そこから始まった不思議な物語。

毎日毎日たくさんのことを教えてくれる仙人。

本当に尊敬することばかり。

「すごいなぁ〜。」

と私が言う度に、仙人は

「そうかなぁ?じゃあ君と一緒だね。」

と、ニッと笑う。

何度も何度も、
「僕と君は一緒だね。」
と、ニコッと笑う。

私に少しでも自信を持って歩いてほしいという想いが伝わってくる。
〝大丈夫。君にも出来るんだよ″って。

「君が内に秘めてる強い想いも、強い芯も、僕には見えてるよ。ただそれが表に出てこないんだよね。僕と話せる間に変わってもらえたらと思うんだよ。」

その言葉に泣きそうになった。

仙人が伝えてくれること、教えてくれたことをどこまで自分に落とし込めるか。
頭で理解するだけで、行動出来ないなら何の意味もないものね。

一昨日、ちょうど私が持っていた楽譜。
仙人からのお誘いで一緒にコンビニへ。
コピーして、じゃっ!と帰って行きました。

次の日その曲を演奏し、色々パソコンで編集し、録音してきてくれました。
曲がったままの指で弾いたとは思えなかった。


カセットテープってのがまた何とも言えない。

今、私のために音楽の理論をまとめたものをパソコンで作ってくれてるみたい。
今後の音楽人生で最低限必要な知識を伝えたいからって。
なんでここまでしてくれるんだろ。

孫の様に可愛がってくれながら、大切なことを言葉で、姿で、伝えてくれる。
何でも見抜いてくるから、キツイことも言われる。
全部全部、私の為ってこともわかる。

とは言っても仙人も私も明るいから、いつも2人で大したことないことでケラケラ笑ってる。

この時間がずっと続けばいいのに。
神さまがくれた時間。
私だけの為にくれたものじゃないこと。
ちゃんとわかってる。
絶対、無駄にしないからね。

宮崎駿監督が制作中の
「君たちはどう生きるか。」
その実写版のような毎日。

「いいかい?このままじゃ夢見る女の子で終わってしまうよ。それじゃダメなんだ。」

そばにいられるのは、残りあと4ヶ月。